【質問】犬に鹿の生肉を食べさせて、E型肝炎になりませんか?
ペットフードにもジビエブームが広がり,国内産の野生の鹿肉やイノシシ肉が販売されるようになりました。
愛犬にも時々食べさせていますが,とても喜びます。
ジビエフードの多くは加熱してありますが,生食できるものも通販されています。
犬は草食動物のトライプ(胃)が好きで,特に生のトライプは身体によいと聞いたことがあります。
しかし人間ではジビエ・豚などを生食するとE型肝炎に感染する恐れがありますが,
犬では感染・発症するのでしょうか。 また,もし発症した場合にはどのような症状が出るのでしょうか。

【回答】
近年,わが国では野生鹿や猪の生息数が増加し,生息域も広がり,様々な社会問題を引き起こしています。
これに対してわが国では「鳥獣被害防止特措法」ならびに「鳥獣保護法」を改正し,
積極的な野生鳥獣の駆除を推進しており,捕獲された動物を食肉(ジビエ)として有効活用される機会が増えています。
特に鹿肉はペットフードの原料としても広く活用されています。
E型肝炎は,E型肝炎ウイルス(HEV)に感染して発症する急性肝炎です。
主な感染ルートは経口感染ですが,輸血による人への感染事例も報告されています。
HEVの分離方法は未だ確立されていないため,遺伝子情報に基づく解析が行われています。
HEVは4つの異なる遺伝子型(G1~G4)に分類され,このうち,G3とG4は豚や猪にも感染することが知られています。
その他にも,マングース(G3),猿(G3),鳥類(鳥類固有のHEV)などの動物からHEVが検出されていますので,これらの動物にも感染すると考えられます。
犬におけるHEVの感染状況は,中国では17.8~21.1%,インドでは22.7%,イギリスでは0.8%が抗体陽性率であったと報告されています。わが国では,山口大学の研究グループが,ある県の1頭(135頭中)の犬に抗HEV抗体を認めています。
一方,これまでに犬からHEV 遺伝子は検出されていません。
犬にHEVを静脈内投与した実験でも,抗HEV抗体は上昇しましたが,
HEV遺伝子は検出されず,臨床症状も示しませんでした。
つまり,HEVは犬にも感染はしますが,臨床症状は示さず,感染しても比較的早い段階で体内から排泄されてしまうと考えられます。

日本大学生物資源科学部
准教授 壁谷英則
(2017/6/6 掲載)
https://www.jsvetsci.jp/10_Q&A/v20170606.html

WON-Pselectの販売する鹿肉は管理された食肉処理場(病気の鹿は使用しません)で解体し冷凍は1回だけ。
ですから鮮度が違います

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初めて鹿肉の生食をする場合は少量から始めましょう。
ウンチの色が黒っぽくなることがあります。