すずちゃん
右耳の脱毛を気にされていました。
飼い主様の話を聞いて
サークルの中で左回りで歩くため
柵に擦り付けているためかもしれません。
耳介の血流不足もあると思います。
「床ずれではありません。」
と伝えると飼い主様は安心されました。
老犬に『愛あるお手当』  すずちゃん_a0286340_15313537.jpg
温灸を背中のツボに沿って行い マッサージと軽いストレッチを施術。
足の裏、耳も温かくなってすずちゃんも楽になったでしょう。
私も老犬介護経験者。
夜泣き、夜の運動会
飼い主様がお疲れを出されないようなケアお伝えしました。
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動物思いの獣医師から東洋医学的アドバイスのメールを頂戴しました。
わたくしが老犬、老猫のご家族に常に申し上げています言葉。
人間だけでなく、犬猫ちゃんも足腰(脚腰)を冷やさないで…。
先生も実感されておられるでしょう。
からだは温かいけれど、四肢の先端は冷たい子が年齢問わずおります。
特に、老齢に達した子たちに多い。
血液循環だけでなく、リンパ液の循環も滞りがち…。
所謂、『 気 』の流れが緩くなり、滞ってエネルギー不足に陥る。
『 気 』の源である、しっかりとした栄養バランスを満たした食事(個体個体で条件は異なります)と
新鮮な水(温度も個体毎の嗜好性が異なる)、綺麗な空気(精度の高い空気清浄機が必要な事もある)たち。
此れらが摂取不十分だとエネルギー不足に…。
基本は、『 水穀の精微 』の十分な生成からですから、前の三つが重要になりますね。
水穀の精微は『 気・血・津液 』の源。
エネルギー不足のからだは、エネルギーの貯蔵庫である『 腎 』の働きの弱さとも拘り、
『 気虚 』『 腎陽虚 』の状態ですから、元気を取り戻すためには『 補腎 』が必要になります。
からだを温める食べ物(個体毎に条件は異なります)の補給、
あん摩や指圧、鍼灸などを用いてエネルギー不足を補う必要が考えられます。
✨✨✨そこで、先生の真骨頂である『 愛の手当て 』が必要です❗✨✨✨
ただ、清水先生のいらっしゃらない東京で、誰に頼るか…。
わたくしの担当する患者さん(犬猫ちゃんたち)には、
家族の方々の眼前で施術を披露し、おうちに帰ってから試して貰えるよう、お奨めしております。
勿論、診察台の上で大人しくても、家では同じであるとは限りません。
ゆっくりと時間を掛けて、慣れて貰えるように…焦らず 優しく 諦めないで試して貰っております。
『 腎兪 』『 湧泉 』は、判り易くて手当てし易い経穴ですから、
動物たちに一番身近なご家族には、積極的にアドバイスしています。
肝心なのは、優しい手当て…です。
清水先生のように上手に出来ているのか…自分でも試行錯誤の連続です。
けれど、おうちで出来る最高のスキンシップのひとつとして、
動物たちが嫌がらなければ、優しく手当てしてあげる時間を作って欲しい…と、わたくしはいつも考えております。
長々と徒に綴りました。堪忍してください。
もしかしたら、中医学が本職の方から叱られる内容かも知れません。
飽くまで、獣医師としてのわたくしの個人的な考えですから、参考になれば…幸いです。
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深いアドバイスです。
私はまだ到達していません。
すずちゃんのような高齢わんこと飼い主様が幸せな時間が過ごせるようにお手伝いできれば・・・と願っています。